死せるその時まで。

あと2年と少し。私は私のままで居れるように。

あと

2020/07/21 12:18

 

あと2年半ほど。

足音もせず背後から着実に近づいてくる死に。早くしてくれと私はそれを急かす。

 

ずっと昔から決めていた事だよ。どんなに苦しくたって、死にしがみついて、それだけを信じてここまできた。歩くための足をもがれたって、何かを手に入れるための腕が血だらけになったって、心を、感情を、思考をなくしてまで。

 

ここまで這いつくばってきたんだよ。

 

限界はもう当に超えている。

どんなことが起きたって、最後の最後には自分を信じてあげたいの。どれだけ悲しくたって楽しくたって。なんでもっと早くくれなかったの。もうすでに全て遅いのよ。生きる希望も当たり前にあるはずの未来も、私にはもう随分昔から見えていないの。ただその時を生きるので精一杯だった。先の事はただ“死”それだけ。それだけに縋って生きてきたのに。助けて欲しい時に助けてもらえなかった。声を上げても誰も助けてくれなかった。助けを求めることがバカらしくなった。耐えている方が傷つかなくても済む。誰にも期待しなくて済む。例え心を削ろうと、余計な傷は付きたくなかった。縋れなかった。すがる勇気も人も何一つなかったのだ。足がもがれても折れてもぼろぼろで激痛が走ろうとも。引きずってでも這いつくばってでも前に進まなきゃいけなかった。

笑顔を貼り付けて。

恰も何事もないような涼しい顔で。生き急いでた。そういう生き方しかできなかった。早く1人になりたかった。疲れてた。もうなにもかもに疲れてたのよ。全て殺してしまいたかった。私に害をなすもの全て。殺意の衝動に何度も襲われる。私の中の私が出てくる。自分を傷つけてでも押さえ込まないといけなかった。体の傷はどうでもいいの。誰かをもう傷つけたくなかった。私の心はもう動かなくなってしまったけど。最後の  までまっているわ。