死せるその時まで。

あと2年と少し。私は私のままで居れるように。

私は絶対幸せになんてなれない。

2019/10/09/01:24

 

 

私は絶対幸せになんてなれない。

なってはいけない。そう腕の傷が言うの。

 

つけてしまったものはもう元には戻らない。今世は独りでいよう。

誰も近づかないで。幸せが怖いの。だから誰かが幸せだと言って笑ってる方が好きよ。

無駄だったの、幸せになるなんて。ただの夢だったのよ私にとっては。

望んではいけない夢。どんなに恋い焦がれても手に入れれない。

 

悔しいけど、泣きたいけど、しょうがない。腕の傷を見るたびに、この体には傷があると思うたびに、あぁ忘れてた。って思い出す。

心を諦めさせるのは慣れている。大丈夫、私は私できっと満足する独りになれるはず。

そしてあと3年で死ぬの。その事実は昔から変わらない。それだけに縋って信じて生きてきた。

だから大切に思うことはあっても恋はしない。愛さない。笑顔を絶やさないで。誰もが自ら死ぬと思わないように、そう繕って。消えていきたい。

 

きっと何事もなかったかのように。誰も私を憶えていないでください。たったそれだけが最後の願い。

 

切望。